プラクティスミュートを効果的に利用するには

投稿日:2020.05.2 | カテゴリー: スタッフブログ,新着情報,未分類

プラクティスミュートを効果的に利用するには

管内の空気の振動をどのようにして感じ取るか。

振動は音として感じとることができます。

ベルを閉ざした状態では楽器内の音が聴き取りやすい。

okura+muteは音を観察するため顕微鏡のようなものだと考えています。

消音ミュートとしての目的では作っておりませんが、

ベルを閉ざすのですから勝手に音は小さくなります。

だから消音ミュートとしても使うことができます。

しかし消音目的ではなく音を観察する道具として作りましたから、

それなりに考えられています。

唇は通過地点。振動は楽器内から体内にも伝わってきます。

だから一方通行的に吹き込むと息が詰まって苦しいのです。

だけどたっぷりとした深い呼吸が必要です。

息が楽器内にすーっと入っていかなければなりません。

音を唇の振動だけで考えていては地声で叫んでいる状態だと思います。

それではプラクティスミュートは調子を崩す道具になるでしょう。

唇の振動は結果なのですから、

楽器の振動を“観察すること”が大切だと思います。

それを起こしているのは息です。

だから最も重要なのは“息を観察して探すこと”。

okura+muteはそのための道具です。

楽器がどうだ?マウスピースがどうだ?

スロートが、カップが、ボアがどうだ?などなど。

それは全て唇から先の事なのですから。

okura+muteの音

投稿日:2020.04.12 | カテゴリー: スタッフブログ,新着情報,未分類

3月からずっと、コロナで仕事がなくなり、

毎日息子と野球のトレーニングを楽しんでいます。

もちろんトランペットのトレーニングはしていますが、

我が家は防音室がなくokura+muteを使って練習しています。

ボールを投げるのとトランペットの音作りには、

たくさんの共通点があるような気がします。

さて、たくさんのプラクティスミュートがありますが、

それぞれに特徴があり、それぞれに慣れるとそれなりに吹くことができます。

ですが、私は練習に積極的に使用して効果があるプラクティスミュートが

欲しくて、長年かけて作ってきました。その結果がokura+muteです。

もちろん奏法は十人十色。その人が感じる感覚により確立されます。

okura+mute(トランペット用)は、私の経験で知り得た感覚を元に作りました。

抵抗感は音そのものにより作られるものだと思いますから、

okura+muteでの抵抗感覚は私の感じる感覚なのでしよう。

それぞれの音に対する抵抗感をあらゆる音域・音量に対して、

程好いバランスを保てるように作りました。

耳に聞こえる音の小ささから、

どうしてもオーバーブローしてしまうかもしれません。

それを防ぐことができないのであれば、

プラクティスミュートは逆効果になってしまいます。

「ベルから先にたくさんの息は吐き出されてはいない」

ことを知っていればオーバーブローは防げます。

“楽器の中の空気振動が音”だと感じられるようになることが重要で、

okura+muteではそれを感じ取りやすいはずです。

奧田敏雄