プラクティスミュートを効果的に利用するには
管内の空気の振動をどのようにして感じ取るか。
振動は音として感じとることができます。
ベルを閉ざした状態では楽器内の音が聴き取りやすい。
okura+muteは音を観察するため顕微鏡のようなものだと考えています。
消音ミュートとしての目的では作っておりませんが、
ベルを閉ざすのですから勝手に音は小さくなります。
だから消音ミュートとしても使うことができます。
しかし消音目的ではなく音を観察する道具として作りましたから、
それなりに考えられています。
唇は通過地点。振動は楽器内から体内にも伝わってきます。
だから一方通行的に吹き込むと息が詰まって苦しいのです。
だけどたっぷりとした深い呼吸が必要です。
息が楽器内にすーっと入っていかなければなりません。
音を唇の振動だけで考えていては地声で叫んでいる状態だと思います。
それではプラクティスミュートは調子を崩す道具になるでしょう。
唇の振動は結果なのですから、
楽器の振動を“観察すること”が大切だと思います。
それを起こしているのは息です。
だから最も重要なのは“息を観察して探すこと”。
okura+muteはそのための道具です。
楽器がどうだ?マウスピースがどうだ?
スロートが、カップが、ボアがどうだ?などなど。
それは全て唇から先の事なのですから。